*無法投区/聖五月

〜時の糸「而今」にほどく花の夜〜

*砂太先生訪問/19/4/2014=五六二三斎

ハイジャン男は、4月19日の午後7時に、高校同級生のY嬢の車に同乗して、丘ふみ游俳倶楽部のメンバーであり、私たち高校同級生の恩師である白川砂太先生のご自宅に傘寿のお祝いに駆け付けた。
お渡ししたのは、傘寿に因んで、ステッキを兼ねた傘(葱男部長の発案によるもの)。傘寿色である紫のシャツ。それに、二種の清酒。而今は、何と芭蕉所縁の三重県伊賀地方の酒。王祿は、島根県松江市の酒。このプレゼントに賛同して戴いたのは、丘ふみ游俳倶楽部の同級生13人だ。皆さん、砂太先生のお喜びは、写真で伝わって来ると思う。いかが?皆さん、有難う。

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この後、ハイジャン男が持ち込んだ江戸銀の寿司で乾杯。砂太先生、Y嬢、ハイジャン男の3人で俳句談義に花が咲いた。

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「ステッキと明日は吟行春の雨」

「紫は傘寿色なり桜烏賊」

「皇の恵みや春の搾り酒」

ハイジャン男のブログ

*早起き通勤花見2014年=資料官

●朝桜通勤快足通り抜け
●足早に通勤快足飛花落花
●さくらさくら青い屋根した新幹線
●糸遊やまっすぐ歩いているつもり

*1 *2 

1:2012年4月 
千葉発あずさ3号
今年は間に合わず一昨年のもの

2:2014年4月
日本武道館入口牛ヶ渕の桜

 東京は厳しい冬の寒さがいつまでも続き,そのまま桜の季節に突入したようだ。ちょっと前に雪景色を見た広場もあっという間に桜が満開になった。しかしながら晴れと思っていたら急に雨だけではなく雹まで降ってくる始末で,四月になってもコートをしまえず,マフラーや手袋にお世話になった。

毎年桜の季節になると朝の通勤途上の花見を楽しんでいる。雑踏に囲まれた夕桜よりはキリリとした空気の中で朝の桜を見る方がすがすがしい。もういつの頃からだろうか,普段よりも1時間以上早い電車に乗り飯田橋や市ヶ谷で途中下車して千鳥ヶ渕や北の丸公園の桜を楽しんできた。昼間は花見客でごった返す千鳥ヶ渕の歩道も通勤時間ではあるものの歩く人は少なくゆっくり桜を愛でることができる。出勤途上であるので一眼レフは持たず,ポケットに入る軽いコンパクトデジカメを使用している。

今年は少し風邪気味でもあったので満開の頃に朝桜を楽しむことはできなかったが,良くなってから快晴の月曜日に早起きして出かけた。まずは,有楽町線飯田橋で下車し,間に合えば牛込橋の上で千葉発の特急あずさ3号を撮影してから歩き始める。ここから10分ほどで靖国神社前に到着,靖国通りの歩道橋を越えて北の丸公園の入り口に向かう。天気が良いとこの歩道橋の上から富士山を見ることができる。しばし牛ヶ渕の桜を眺めてから,千鳥ヶ渕の方に向かう。朝,千鳥ヶ渕の桜に日が当たり,北の丸公園の桜は翳の中にあるが,このコントラストが墨絵のように美しい。ゆっくり通り抜けると10分ほどで千鳥ヶ渕交差点の信号を渡り区立千鳥ヶ渕公園に着く。ここのお堀の土手には桜と菜の花があり,お堀の向こうに国会議事堂と東京タワーが見えるので,まさに東京の春そのものの組み合わせ。公園を抜けるとあとは内堀通りの歩道をゆっくりと有楽町方面に下っていくが,横を皇居ランナーが通り過ぎていく。この辺りまで来ると視界は開けて,警視庁から丸の内の高層ビルが見えてくる。桜田門を過ぎ祝田橋の交差点を渡るとほどなく日比谷交差点にたどりつく。普通に歩いて飯田橋から有楽町までは地下鉄駅5駅分相当で1時間もかからないが,桜を撮影するためにたびたび立ち止まるとあっという間に時間が過ぎていく。会社に遅れそうになったら,途中の桜田門からまた有楽町線に乗り込めば会社には十分間に合うのである。

*3 *4 

3:2014年4月
日本武道館・田安門方面の桜並木

4:2014年4月
千鳥ヶ渕
日の当たる桜と翳の桜のコントラスト

*5 *6 

5:2014年4月
国会議事堂と東京タワー(先端しか見えないが)
桜と菜の花 まさに東京の春

6:2014年4月
千鳥ヶ渕公園のシダレザクラ
少し遅めに咲く

*7 *8 

7:2014年4月
国立劇場前のシダレザクラ

8:2014年4月
まもなく警視庁前
有楽町方面の高層ビルが見える


【編集後記】

題詠部門で白髪鴨さんの追悼句にたくさんの点盛りをして戴き、本当にありがとうございました。
稚拙な挨拶の句なのに、高校の同級生ばかりでなく、多くの新しいメンバーがその気持ちに応えて下さった事はとても嬉しい出来事でした。
しかし、自由詠一席の雪絵さんの句

●航跡の島まで伸びる暮春かな

「白髪鴨さんへの深い想いが感じられます。」と、新メンバーのまさこさんがこの雪絵さんの句を白髪鴨さんの追悼の句だと読まれたことにとても深い感慨を覚えました。
これこそが「物に語らせて気持ちを詠む」本当の追悼句なのかもしれませんね。
ちょっと自分が恥ずかしくなりました。
詠む側もそれを鑑賞する側も素晴らしいなあ、と思います。

 (文責 葱男)

■風信

十志夫さんが「俳句界」5月号でも大活躍です。

寒明くるジグゾーパズルぴしと嵌め  十志夫

有馬朗人主宰(天為)の【特選】と、角川春樹主宰(河)の【秀逸】でした。
あと一歩で「ダブル特選賞」という快挙!
くわしくは十志夫さんのブログ「俳句と主夫の間で♪」の4月25日の記事をごらんください。


■句友のページ
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