*無法投区/雪待月

〜ヒトとイヌ似て非ならざる小春かな〜



*羊毛フェルトに遊ぶ=葱男

マリア書房から羊毛フェルトに遊ぶが出版されました。

同社の別冊シリーズ、「創作市場」のNo49です。
その中の特集「羊毛フェルト誌上展覧会」の欄に、我が家のミニブランドアトリエ「セレネッラの咲くころ」の作品が2点、掲載されました。

* 「羊パレット」(分葱作)

「烏天狗」(葱男作) *

全国のセレクトショップが求めているのは「手作りの一品」。外国の有名ブランドに厭きた全国の「オシャレ」な女性達は、今、自分の好みに合う「世界に一枚だけの」商品を探しているようです。各ショップも他店との差別化を計るために「どこにもない、全く新しい感覚の」商品を躍起になって探しはじめました。
加えて、このところ「フェルト」製のものが、(ニードルフェルトもウェットフェルトも含めて)流行の兆しを見せ始めています。
分葱さんが17年前趣味で始めて、その面白さ、楽しさにハマった「ハンドメイドフェルト」が今、まさに全国的なブームになってきているようです。

本業の「手描き友禅」の仕事がどんどん少なくなって、3年ほど前から本格的にフェルト制作に参加した葱男ですが、今やフル稼動でもの作りに取り組んでいるような状況です。
去年、東京ビッグサイトで開かれた「ギフト・ショー」に参加出展してから、「セレネッラの咲くころ」のハンドメイドフェルトは全国のセレクトショップに置かせてもらえるようになりました。また、「徹子の部屋」の衣装担当のバイヤーさんと出会ったのも去年のギフト・ショーでした。その偶然の出会いのお陰で、黒柳徹子さんにはこの1年間にジャケット4枚、ショール3枚をお買い上げいただきました。現在も面白い作品ができたら定期的に見てもらっているので、そのうちに、「徹子の部屋」で、「セレネッラ」のジャケットを着た彼女を見る事ができるだろうと楽しみにしています。

徹子さんにお買い上げ戴いたシルクオーガンジーとフェルトのシースルージャケット(葱男作)

*1 *2 *3 

1:白薔薇 2:サッカーボール 3:ミセスパープル

時代はどんなふうに転んでゆくのか、全く見当もつきません。しかし、まさに「現代を生きる」ということはそういうことのようです。


*東奔西走還暦同窓会=資料官

●還暦の校歌斉唱冬に入る
●還暦の記念のカメラ菊日和

 この秋はどこもかしこも還暦同窓会が行われたようだ。鉄道少年探偵団のSさんは入学した仙台一高と卒業した松山東高(なんと子規の後輩なのです)のそれぞれの還暦同窓会に参加するという。同じくKさんの母校の修猷館の還暦同窓会は優に100名を超し,その翌日はバス1台仕立てて鹿児島まで還暦の旅行に出かけたそうな。いやはや。
 さて,11月3日には「筑紫丘高校首都圏同窓会・総会」(全体)が目黒雅叙園で行われた。
例年全体同窓会には冷たい23回生も自分たちの還暦の年は参加者が急増し14名の参加者を得た。これも一人で陰ながら首都圏の学年代表を務めてくれた2組の飯田君のご尽力によるもの。参加者は蓮尾と白水とマダム麻生がダブルで参加したので目標10名をオーバー,メゴチ浜田,中西,浦,まつーら,ゆーき,吉利,飯田,中楯が参加した。よくよく見るとこのうち11名は翌週の福岡丘ふみ会にも参加している。(ちなみに,マダム白水と中西君は6月の福岡地区全体同窓会にも参加しているので今年の三冠)この日,プログラムの「喜寿・還暦 おめでとうございます」の時間に一人一人名前を呼ばれて舞台に集合,記念品の贈呈と記念写真撮影をやってもらった。ありがたいことである。
首都圏同窓会は35回生(S39年生まれ)が幹事を務め総勢400名強の同窓生を集めた。
タモリは録画画面からの挨拶だけであったが,若い世代の盛り上がりぶりに感動を覚えたのでした。久し振りに見る筑高体操と応援団のパフォーマンスは懐かしかった。校歌を歌ったのも久し振り。
同窓会は14時30分から16時30分に終了するので,幹事の飯田君が目黒駅前に二次会場を設営してくれていた。なんと一次会参加者全員の14名が二次会に参加し,二次会のみの松田くんも加えた15名でその後2時間盛り上がって無事散会。やれやれ。

*1 *2 

1:2012年11月3日 
首都圏同窓会 目黒雅叙園「舞扇の間」
参加者一同(女性3名はどこへ)

2: 2012年11月3日
蓮尾は筑高のバッジをつけて参加

*3 *

3:喜寿・還暦到達組みは舞台へ 4:久し振りの筑高体操

*5 *

5:タモリは録画画面で挨拶

6:二次会には全員が参加
目黒駅前にて(蓮尾撮影)

*

7:最後に全員で記念撮影(出典:筑紫丘高校同窓会首都圏同窓会公式ホームページ)

その1週間後の11月10日(土)に丘ふみ会が西鉄グランドホテルで開催されたが,幹事団も嬉しい悲鳴を上げる80名強の参加となった。やはり還暦ということで,卒業以来始めて同窓会に参加するという面々も多かった。なるべく東京で会った連中とは話をしないように心がけたものの,話もできなかった同窓生がたくさんいたのは残念だった。だけど,同窓会が活性化するのは60歳過ぎてから,今年初めて参加した同窓生は来年もきっと参加してくれるだろう。わくわく。
私は,要介護&後期高齢者の母が一人で大野城市にいるので,残念ながら二次会は失礼して西鉄急行に乗り込んだところ,久し振りの上田君とおそらく初対面の林田くんと乗り合わせた。これも何かの縁だろうか,それぞれの下車駅前まで話が続き,しばし丘ふみ会の余韻に浸ることができた。
翌日は「サルサガムテープ ROCK & ART LIVE2012 IN福岡」と「丘ふみ游俳倶楽部 大濠吟行」が開催されたが,早めに手配した飛行機の時間や実家の雑務もあり残念ながらどちらにも参加できなかった。報告によれば,それぞれ相応の成果があったとのこと。よかった!よかった!

●石蕗咲けば母を残して同窓会
●時雨来て今宵節目の同窓会
●こがらしも回り道してふるさとへ

*8 *

8:2012年11月10日
丘ふみ会福岡大会 西鉄グランドホテル
白川先生乾杯の挨拶 丘ふみ游俳倶楽部も100号になります

9:司会はヒマはし 昨年は不慮の事故で欠席
今年は燃えました(でも誰も聞いとらん)

*10 *11

10:3年3組近況報告 ご婦人が7名もおりますバイ
游俳倶楽部も3名おります

11:8組の近況報告で部長登場
記念句集をよろしく!!!!!

*12 *13

12:最後に全員集合 13:ご婦人方集結


かごんま日記:" REJOICE GREATLY ” = スライトリ・マッド

2012年11月7日(水)

*冬麗やハイヒール脱ぎピアノ弾く

Rejoice greatly,
O daughter of Zion;
shout,
O daughter of Jerusalem!
Behold,
thy King cometh unto thee;
He is the righteous Saviour,
and He shall speak peace unto the heathen.

(Zecharaiah 9:9-10)
今日は、めぐみコーラスの仲間、Nさんの娘さんの恭子ちゃんと彼女の友人の弓張美季さんのデユオコンサート。2人ともにウィーン在住の音楽家で、言わば里帰りコンサート。恭子ちゃんは、ウィーン国立歌劇場正式合唱団員の第1ソプラノに所属。以前彼女のCDを聴いたことがあったが、ますます張りのある伸びやかで艶のある声に。2人ともスラリとした美人。演奏はもちろんすばらしく、あでやかさに、知性とユーモアまで持ち合わせ…。天は二物、いや三物か四物をも与えるのね〜。
ハレルヤコーラスでよく知られるヘンデルのオラトリオの傑作「メサイア」のソプラノのアリア「リジョイス」から始まる。最初からうっとり。宝山ホールに開演15分前に着いたらいっぱいで、前の方しか席がなく、中央の前から三列目の席に。ピアノの美季さんを見ていると、ペダルを踏む足がなんと裸足。ベアトップの素敵なドレスに合ったおしゃれな靴。そのヒールをササっと脱いで演奏するのだ。演奏が終わるとヒールをいつの間にか履いていて退場だ。神戸生まれのヨーロッパ育ち、ドイツ、イギリス、ニューヨーク、ロシア、ウィーンと拠点を移しながら各都市で活動中の国際派。表現力が豊か。ウイーンの古本屋で偶然見つけたというフリードリヒ・グルダ(1930-2000)の楽譜。グルダは有名なピアニスト・作曲家だが、プロのピアニスト美季さんでさえ、グルダが妻、祐子(日本人のジャズピアニスト)のために作曲したという10曲について知らなかったとのこと。譜面を読んでこれは宝物だと!ジャズ調のピアノ曲「プレイ・ピアノ・プレイ」からの4曲;バガテル フガート、サルカズム 2声半のインベンション、トッカータは、バッハを思わせる電撃的な演奏。こういうの好きだなあ。頭から手足まで身体全体で弾いてるって感じだった。またモーツアルトのトルコ行進曲も。エピソードが面白かった。ウィーンのカフェ文化の始まりは、17世紀のオスマントルコ軍が陣営に残して行ったコーヒー豆。戦争の置き土産の豆粒が、現在のウィーンにある2000軒ほどのカフェになったという。戦争のときに軍楽隊が鳴らすミステリアスな音とリズムに、当時のウイーンっ子たちは恐怖に震えながらも、魅了されたとのこと。アンコールでは、2人の位置が入れ替わった。ヒールは脱がない恭子ちゃんがピアノを弾き美季さんが歌う。と言っても猫のニャオ、ニャオを掛け合うという趣向で、爆笑の渦に。忙しい日々の中で、私も、宝物見っけ!と思えたひとときだった。

 *“ REJOICE GREATLY ” from MESSIAH  by G. F. H_NDEL (1742) より引用


【編集後記】

ついに100号の発刊です!

お約束していた部長賞、今月のB部門は雪絵さん強し!でした。(A部門一席の久郎兎さん、残念でしたー。)
雪絵さんには「100号発刊」の記念品として葱男お手製、「セレネッラの咲くころ」のランチョンマットとセレクトアルバム「2012/華甲」を贈呈させていただきます。
なお、このセレクトアルバム「2012/華甲」は、100号発刊記念品として、御希望の方全員に差し上げたいと思いますので(趣味にかなえばの話ですが^^;)、欲しいという方は葱男まで御連絡ください。アルバムの内容は次ぎのようになっています。

 1 Nuovo Cinema Paradiso/Ennio Morricone
 2 箒川を渡って/踊ろうマチルダ
 3 空に星があるように/BIGIN 
 4 When You Wish Upon A Star/Disney 
 5 月夜の散歩/エレファント・カシマシ
 6 Le Tue Parole/Andre Bocelli
 7 L’Appuntamento/Ornella Vanoni 
 8 On The Sunny Side Of The Street/Luis Armstrong
 9 Sufer Girl/The Beach Boys
10 防波堤で見た景色/BIGIN
11 真夏の果実/サザンオールスターズ
12 Ellie My Love/Ray Charles
13 Con Te Patiro/Andre Bocelli
14 Headlight Taillight/中島みゆき
15 Stand Alone/森麻季

*

100号にして、初参加の名優、阿吽さんはいきなりB部門の二席を獲得!
さすがは稀代の表現者、すごいですね〜、これからの活躍が大いに楽しみです。
そして101号からは新しい仲間がふたり増えます。
ひとりは「句友のページ=俳句と主夫の間で♪」でお馴染みの矢作十志夫さん、もうひとりはうら若き乙女、徳島アロマセラピスト、石田満癒姫さんです。
今後、いろんな才能に声をかけて、「丘ふみクラブ」をもっと楽しく、もっとアナーキーな、もっと魅力的な俳句グループに育ててゆくつもりですので、みなさん、どうぞよろしくお願いいたします。

 (文責 葱男)


■消息

水音さん、またまた快挙!
「新駅は空の高さや蕎麦の花」 ふたりの選者から「秀作」の選です。
S音の頭韻の爽やかさが素晴らしい!「新駅の」で一拍の間、パーンして「空の高みや」と言い切る爽快さが水音さんらしい捨て身の「客観性」です。大人の句だなあ〜。(葱)

水音

●新駅は空の高さや蕎麦の花  山下水音
『俳句界』12月号/「兼題/駅」【秀作】(古賀しぐれ、名和未知男 選)


●もう二度と来ない駅なり八月尽  山下水音
『俳句界』12月号/「兼題/駅」【佳作】(橋爪鶴麿 選)

葱男
●秋桜ときをり風に吹かれたき  中島葱男
『俳句界』12月号/「雑詠」【佳作】(大串 章 選)

砂太
●朝の日に影整ふる青田かな  白川砂太
 
『俳句界』12月号/「雑詠」【佳作】(豊田都峰 選)


■句友のページ
俳人・金子敦の小部屋俳句と主夫の間で♪<なを>の部屋空とぶ猫俳句魂俳句と写真で綴る日記「日々好日」nemurinn主義定年再出発百歳からのブログ


■無法投区〈back number〉
創刊号 2号 3号 4号 5号 6号 7号 8号 9号 10号 11号 12号 13号 14号 15号 16号 17号 18号 19号 20号 21号 22号 23号 24号 25号 26号 27号 28号 29号 30号 31号 32号 33号 34号 35号 36号 37号 38号 39号 40号 41号 42号 43号 44号 45号 46号 47号 48号 49号 50号 51号 52号 53号 54号 55号 56号 57号 58号 59号 60号 61号 62号 63号 64号 65号 66号 67号 68号 69号 70号 71号 72号 73号 74号 75号 76号 77号 78号 79号 80号 81号 82号 83号 84号 85号 86号 87号 88号 89号 90号 91号 92号 93号 94号 95号 96号 97号 98号 99号