*無法投区/小草生月

〜点心に柳翠桃樹山笑ふ〜


*まほろばの都府楼跡や桜待ち=喋九厘

いよいよ桜の季節が近づいて参りました。
今のソメイヨシノ開花予報では、福岡が日本一早く咲き出しそうです。
毎度この場をお借りしての写真展のご案内です。
またしてもテーマは宝満山…内容は下記のように…
写真展後半の連休の頃には太宰府の桜もかなり咲き揃いましょう。
花見散策のついでなぞありましたら、どうぞお越しください。
また会場にはずっと居ませんので、ご来場の折は090‐1923‐9456へご一報を!

タイトル『宝満山 祈りとくらし』
3月16日(火)〜3月22日(祝・月)の一週間 10時‐17時
太宰府中央公民館2階ホワイエ(エントランスホールのロビースペース)入場無料
西鉄五条駅から徒歩8分程。問合せ先=太宰府市民図書館=092‐921‐4646

来年で25周年を迎える太宰府市民図書館主催のプレ25周年企画です。
宝満山のある風景を山麓周辺の一年を通して、季節の花、祭りや暮らしで構成。
予算の関係もあり、前回九博で使用したモノに秋冬撮影の新作12点を加え合計45点です。
そして実は21日日曜14時からおしゃべりタイムなるイベントを敢行します。
来場の皆さまと宝満山の魅力や撮影の苦労話なぞを語り合おうというものです。
もしもしお時間ある方がいらっしゃいましたら、この時にご来場頂けますと助かります。
人が集まらずの恐れありで、サクラをお願い出来ますると…
日本茶屋さんの協力でお茶とお菓子の接待を行えそうですが…

ようやく写真の解説です。毎度調子悪い携帯カメラで校正紙をパチリであります。
実は月刊「俳句界」4月号で「ローカル線で行く!日本列島名句めぐりの旅」特集があるそうです。
葱部長はじめ皆さま方のお陰を持ちまして、私に声がかかり、その掲載色校を事前公開でした。
4月号は今月末には全国発売だそうですから、詳しい内容はその時にご確認ください。
(私も巻頭カラーらしい部分しか知らず本文詳細不明です)

余計なお節介かもですが、福岡県以外の方の為に。
游俳倶楽部談話室にあるように、しばし脱会の男剣士さん、ついにこの3月から警察署長に就任と顔写真入りで新聞報道されてます。




*バンクーバー冬季五輪=葱男

●ジャンパ−の虹を映せる雪眼鏡

17日間の熱い闘いとドラマを終えた冬季五輪、その開会式を観て感じたこと。

開会式のセレモニーの演出は、その国の人達の人柄が出ているように思えて楽しい。
さしづめアメリカはアメリカらしいハリウッド風、フランスはシルク・ドゥ・ソレイユ風、イタリアはヴェネチアン・グラス風、中国はマスゲーム風といったところか。

今回のバンクーバーの演出で、私は、なんとなくカナダ人の人柄、性格が好きになった。
オープニングセレモニーのシナリオは、先住民のイヌイットの存在と歴史を柱とし、壮大なドラマの最初にまづ、4本の巨大な氷のトーテムポールが立った。
カナダ開拓の歴史を思うとき、荘厳で圧倒的な大自然をバックに多くの民族が入り乱れて、数々の抗争や和解をくり返されたきたことが容易に想像できる。

カナダは母国語さえフランス語圏と英語圏に分かれる他民族国家である。
顔も言葉も、文化も考え方も異なる多くの民族が同じ「カナダ」というアイデンティティーを持つようになったのは一体、何故だろう?

面白いなあ〜、と感心した演出に、巨大な熊の造形が二本足で立ち上がる、というものがあった。
「熊」は先住民のイヌイットにとって、「神の使い」であり、北米大陸の大自然を象徴する生き物である。
「熊」に対する尊敬と畏怖はそのままカナダの大自然に対する尊敬と畏怖、そして憧憬と感謝の気持ちの表れなのだ。

その壮大な自然を前に、開拓を進めてきた人間達にとって、立ち向かわなければならなかったのは本当は他の民族ではなく、大自然の驚異だったのだろう。

開会式の冒頭、スクリーンいっぱいに、あまりにも美しいカナダの大自然が写し出される。
その中で懸命に動き回っている人間のなんとちっぽけなこと。
ちっぽけな人間達はその圧倒的な大自然のもとでは相手がだれであろうと、お互いに協力しないと生きていけなかったのではないか。

南極大陸の基地に暮らす人達の話をきいたことがある。
彼等は極寒の氷原の上では、国籍や民族の違いを超えて、どんな時でも互いに助け合う。
彼等にとっては厳しい南極の地こそがアイデンティティーの源である。

「ゴールデンピープル」と呼ばれる理想的な人間社会がある。
ハワイの人々がそうだ。
白人、ポリネシア、メラネシア系、アジアモンゴル系の日系の血も混じりあって彼等は美しき混血となった。
異なった血が混じりあうには大きな愛と赦しが必要不可欠である。
そこには美しく、ロマンチックな愛のドラマがある。
話をカナダに戻そう。
勇猛で、おおらかで、自然に対する畏怖と敬意の念を抱く、(おそらく)素朴で働き者の彼等の中には、しだいに「人を差別する」性向が消えていったのではないか。そして彼等はやがて美しき混血となる。
カナダ人にはそんな理想社会を実現してもらいたいと思う。

バンクーバーは今や「世界で一番住みやすい都市」である。
そのバンクーバーでオリンピックが開催され、世界84ヵ国の若者達に素敵な交流が為された。世界がひとつの夢を見る17日間が夢のように過ぎていった。

*************

●春の星ラ・ストラーダ踊りきる

男子のフィギュアスケート、日本人男子としては初のメダルを高橋大輔が獲得した。 万歳!

高橋が表現した世界はフェリーニのラ・ストラーダ:「道」。
大道芸人と少し白痴的な女の哀しくも切ない愛の物語だ。
高橋はこのニーノ・ロータの哀切としたメロディにのせて、人間の持ついろいろな感情、喜怒哀楽を氷上の舞いに乗せる。
競技が始まって、最初のジャンプ、4回転で高橋はいきなり転倒をする。
大きな減点だ。 しかし、そのあとの立ち直りかたが素晴らしかった。
のっけから大きなミスを犯してしまったにもかかわらず、彼が心を折らずに平常心で演技をつづけられたのは一体なぜだろう?

それは、高橋があらわしたかった世界が4回転ジャンプではない、もっと違ったものであったからではないか。

彼は他の多くのフィギュア選手のような、ただの高速回転野郎ではない。
彼はスポーツ選手でありながら、ひとりのアーティストでもある。
彼は「道」の中でフェリーニが表現したかった主題と同じもの、人間のもつ、悲哀と喜びと失望、嫉妬、愛情、怒り、愛おしくも哀しい男と女の性を氷上に描く。
演技の最後、彼のパフォーマンスは完全に観客を魅了し、会場は一体となって高橋の表現する世界に酔いしれた。

*************

女子フィギュアの結果も出た。
日本中、マスコミもふくめてみんなが真央ちゃんの銀メダルを讃えることに忙しいようだ。 が、私が感動したのは韓国のキム・ヨナ選手の演技だった。

彼女のパフォーマンスの前ではちっぽけな愛国心なんかぶっとんでしまった。
この数日間、なんどもなんどもテレビでVTRが流れるが、何回観ても彼女の演技は素晴らしく、画面に惹き込まれて見飽きるということがない。

しなやかで弾力のある体の動きは時間を超えていて、その4分間はまるでそれが一つの単位であるかのごとく、いくつかに分割することなどできない。
ステップもジャンプもスピンもすべてのものはひとつの美しい流れの中にあった。
まるで川の水のように、彼女の体の中をガーシュインの曲が流れていた。

演技が終わったあとの涙も美しかった。
それまで一度も泣いたことがなかったという彼女、これまでは他の選手が泣いている姿を見ても理解できなかったという。
しかし、バンクーバーでは初めて涙がこぼれた。
インタビューで彼女は「すべてが終わったと感じた。」とコメントした。
何か大きなものが彼女を訪れ、4分間彼女と一体になり、そしてそれは彼女から去っていったのだ。
すべては終わった。そして彼女の中から涙があふれ出たのである。

あるいはショートプログラムのときの真央ちゃんにも、鈴木明子選手にも、カナダのロシェット選手にも何ものかが訪れた時間があったのではないか。

一生に一度でもいいからそんな経験をしてみたいものである。
いや、思い出した。
私にも何回か似たような時間が訪れたことがあった。
ずっと昔、1970年の5月と1979年の4月。
自分の身の回りに存在している外界とまったく違和感なく一体化しているような不思議な時間が訪れたことがあった。
そのとき私は泣いただろうか?
あまりにも遠い過去なので思い出すことができない。
いずれにせよ、私のような凡人にも「何か大きなもの」が訪れることがあった、ということである。

●挑戦者すべてに通ず春の道


*木曽はみな眠れる山の中にあり=資料官

  一月末の週末に久し振りに松本行きの特急あずさ号に乗った。東京地方は快晴,三鷹駅から先の高架も完成し,車窓からは富士山が良く見えるようになった。しばし山の中を走り勝沼付近で長いトンネルを出ると甲府盆地の向こうには雪で輝く南アルプスの山が見渡せた。後から,百名山を目指している弟に聞くとすぐ山の名前がメールで返ってきた。左から赤石岳、悪沢岳ちょっと離れて農取岳、間ノ岳、北岳(白根三山)いづれも3000m超だそうな。 鉄仲間の塩山のS氏にメールで通過のご挨拶をすると,今八ヶ岳の麓の小淵沢付近で写真を撮っているとのこと。確かに山梨県も快晴で,富士山をはじめ南アルプス,八ヶ岳が実に良く見える。彼は奥様同伴でこの日は明けぬ前から家を出て撮影をしていたらしい。それでは車中からご挨拶をするかと先頭の運転席の後ろのカラスにへばりついて待つ。小淵沢駅を出てすぐの直線区間の線路端で,奥様はカメラを構え,S氏は横で手を振ってくれた。今年初めてのエールの交換がこういう形で実現できるとはなかなか面白い。松本駅に着くと雪の常念岳の三角の姿が迎えてくれた。バスで高山市に向かう。

1 塩山のS氏夫妻と交換 中央線小淵沢−信濃境間 特急あずさ7号先頭から




2 S氏撮影の小生乗車中の特急あずさ7号
3 松本駅から日本百名山の常念岳2857mを望む

2 3


高山の古い町並みも良いが,高山駅はなかなか味がある駅である。高山本線全通時の1934(昭和9)年に建てられたという戦前派であるが,駅周辺の高山駅周辺土地区画整理事業によって改築される計画もあるらしい。当時は表玄関にふさわしい近代的な建物だったのだろうが,今となっては高山の玄関としては相応しくないということなのだろうか。だけど,何よりも広い構内にまだ線路が何本も残されており,雪と線路のラインの織り成す模様がすばらしい。鳥栖などもそうだけど,全国的に要らなくなった線路を取り外し空き地には得体の知れぬ建物が乱立する鉄道風景が多いが,ここはまだそのままであった。ターゲットの9時37分発ワイドビューひだ6号は富山始発ですが,高山までは2両でやって来て,ここから3両増結して5両編成で名古屋に向かって旅立つ。あらかじめ探しておいた陸橋の上からたっぷり撮影して,高山の町を後にした。

●高山の墨絵のごとく冬深む
●寒満月合掌造りの村照らす

4 高山駅を出る名古屋行特急ワイドビューひだ6号。広い駅構内が印象的
5  昭和9年生まれの高山駅

4 5


藤村の「夜明け前」の書き出しのとおり,「木曽路はすべて山の中である。」であり,しかも1月の木曽路は何から何まで眠るような墨絵の世界でした。思えば大学1年の秋,昭和46年10月「信州均一周遊券」を握り締め木曽路のD51を追いかけた。落合川,南木曽,上松,宮ノ越,薮原,奈良井の名を聞くとあのD51の汽笛がよみがえる。均一周遊券の1週間は駅のベンチで4泊,夜行のディーゼル急行木曽で中津川_長野間,夜行の電車急行アルプスを深夜甲府駅で上り下り乗り換えで,宿に一泊もせずに過ごした。当時のパターンとして大変珍しいのは,SL撮影をやめて南木曽駅から妻籠宿まで小一時間掛けて歩いて行ったことだろうか。どんな観光名所があってもかたくなに鉄の道を踏み外さなかった時代であった。

●木曽はみな眠れる山の中にあり
●山眠る妻籠の宿の格子窓
●花八手妻籠の宿の黒板塀
●薄氷蒸気機関車来て融ける
●道の駅のトイレ行列山眠る

38年ぶりの妻後宿はおおよそ一時間近く街の端から端までゆっくり散策した。かつての旅籠を再現した造りの建物は当時のままであり,家の軒にかけられた花,格子の家と花八手,置石をした屋根などが目に残った。一方でやたら土産物屋とか食べ物屋が増え,周辺の道路や駐車場なども整備されていた。この40年近い歳月を経て大きく観光地化したということだろう。とはいへ,冬の木曽路はオフシーズンとかで,観光客もさほど多くなく歩きやすかった。
みたらし団子,おやき,割れせん,ソフトクリーム等々で満腹となり帰途に付いた。木曽路は大変便利になっていて,ガラガラの19号線を木曽川を眺めつつ木曽福島まで行き,そこからは平成18年2月に南アルプスの下を開通した権兵衛トンネルを抜けて,あっという間に伊那経由で諏訪まで到着した。


6 昭和46年10月中央西線 落合川 D51貨物列車出発
7 昭和46年10月当時の妻籠宿




8 38年ぶりの妻籠宿 後ろの木は当時のままだが,新しい時代の波が
9 妻籠の宿の花八手




かごんま日記:「東岩手火山」= スライトリ・マッド

2010年3月1日(月)

*津波来て爆音も来て余寒かな

月は水銀、後夜(ごや)の喪主(もしゆ)
火山礫(れき)は夜(よる)の沈澱(ちんでん)
火口の巨(おほ)きなえぐりを見ては
たれもみんな愕くはづだ
(風としづけさ)
いま漂着(ひやうちやく)する薬師外輪山(ぐわいりんざん)
頂上の石標もある
(月光は水銀、月光は水銀)

 昨日は、朝からチリ地震による津波警報が出されていた。青森・岩手の沿岸では高い津波が予想され、万一に備え避難した模様。
被害がなければよいが。夜丘ふみの〆切でパソコンに向かっていると、9時過ぎ突然ドーンという音。窓がビリビリ震え家が揺れた。地震か?!と思ったが、すぐに止んだ。一体何だろう??今朝外に出ると灰が積もっていた。黒っぽい灰。霧島方面には灰は余り来ないのだが、風向きが南風だったよう。しかし天気予報の通り、昼前に雷が鳴り大雨に。土砂降りのおかげで灰は流された。それにしても昨年から桜島の爆発、降灰が頻繁だ。2009年の1年間の爆発回数は548回。今年に入って、1月〜3月1日までの2ヶ月間で、255回というから、かなりのハイペース。先日も国道10号線の海沿いの道を鹿児島市方面に走っているとき、こちらに向かって噴煙が流れてくるではないか?!道路は前が見えないほど、灰が舞い飛び、火山灰で島が見えなかった。海に落ちた灰はどうなるのだろう?珊瑚や魚は大丈夫だろうか?

*活火山ランクAなり島の春

《いまなん時です
三時四十分?
ちやうど一時間
いや四十分ありますから
寒いひとは提灯でも持つて
この岩のかげに居てください》
ああ、暗い雲の海だ
《向ふの黒いのはたしかに早池峰です
線になつて浮きあがつてるのは北上山地です
うしろ?
あれですか、
あれは雲です、柔らかさうですね、
雲が駒ケ岳に被さつたのです
水蒸気を含んだ風が
駒ケ岳にぶつつかつて
上にあがり、
あんなに雲になつたのです。
鳥海山(ちやうかいさん)は見えないやうです、
けれども
夜が明けたら見えるかもしれませんよ》
(柔かな雲の波だ
あんな大きなうねりなら
月光会社の五千噸の汽船も
動揺を感じはしないだらう
その質は
蛋白石、glass-wool
あるひは水酸化礬土の沈澱)

熊本から鹿児島の間の南九州は、かって何度も巨大爆発を起こし、現在も活火山が集中している火山の巣である。阿蘇カルデラでは270,000年前、140,000年前、90,000年前の3回。加久藤・小林カルデラでは520,000年前、320,000年前の2回。姶良カルデラでは90,000年前、50,000年前、29,000年前、16,000年前の4回の巨大爆発を起こした。この後の13,000年前くらいの小さな爆発で桜島が姿を現したという。ということは桜島は13,000歳!元気な「よかにせ」ってとこか?阿多カルデラでは240,000年前と110,000年前の 2回。姶良と阿多カルデラによって鹿児島湾が作られたとのこと。もう1つが鬼界カルデラ。95,000年前と7,300年前の2回の巨大な爆発があった。これらの加久藤から、姶良、阿多、そして鬼界を結ぶ線は、もともと地表の標高が低く、つまりマグマに近いため、地盤が弱く噴出口が出来やすいのだそう。日本各地に湾があるが、せいぜい水深は50mとのこと。しかし鹿児島湾の水深は際立って深い。湾の奥で200m、桜島の南の中心部は230mもある。1868年の薩英戦争のとき英国艦隊がまごついたのは海が深すぎて、碇を降ろせなかったからと聞いた。もたもたしているうちに薩摩藩の攻撃を受け、引き上げたという話。福山沖の海底に火山性ガスを噴出している「たぎり」があるのは、地元では古くから知られている。いまだに現役でガスを出すが、200mの水圧に押さえられ、おとなしくしてるらしい。問題は姶良カルデラに蓄積されたマグマがいつどのくらい桜島南岳に向かって行くのか?ということのようである。お隣のおばちゃんは、こうやってちょこちょこガス抜きしてるから大噴火は来ないんじゃないの?!と言っていたが、そうだったらいいんだけどねえ。

* 「東岩手火山」 宮沢賢治『春と修羅』(大正13年)   より引用


■編集後記

今月は大きなニュースがふたつ!
砂太先生の作品展と喋九厘さんの「(株)文學の森」デビュー!

作品展はいかにも先生らしい、馴染みの酒店で「角打ち」仲間と一杯やりながらの展覧会だったのだろう。 事前に報せて下されば、博多界隈の句友に案内もできただろうけど、照れもあるのだろうか事後報告で、それもまた先生らしい「ちょっとほほえましい」話である。
色紙や短冊に書かれた13点の句、来月号では是非とも紹介してほしいです。

喋九厘さんは新しい出版社との繋がりができて本当に良かった。タビグラファーとしての40年間に集積された写真資料をもってしては、たとえどんなコアな要望を出版元が提示してきたとしても楽々に応えられるであろう!
ますます「俳句界」4月号が楽しみである。
夏海さんも参戦していよいよ盛り上がる「めーる一行詩」、特選、秀逸の「丘ふみ」独占!なんてこともまんざら夢ではないかもしれません。
ひとりで37句投句、なんて猛者もいますから、みなさん、そんなに恥ずかしがらず、あまり重く考えず、思いきってワンクリックを!


■消息
砂太:『花園句会1月』【入選】
●松飾りほどいて学舎のピアノ(大山好春選)

葱男:『俳句界』3月号/兼題欄【秀逸】
●一行を少なしとせず空也の忌(山崎十生選)
『俳句界』3月号/雑詠欄【佳作】
●神話へとつながる系譜かたしぐれ(能村研三選)

夏海(とりごえ夏海):『俳句界』3月号/「めーる一行詩」【秀逸】。
●日脚伸ぶ堂に細身の大黒天

スライトリ・マッド(島小みかん):『俳句界』3月号/「めーる一行詩」【秀逸】。
●どこぞより猫バスの来る寒の朝

五六二三斎(原たかゆき):『俳句界』3月号/「めーる一行詩」【佳作】。
●繋がらぬ襷で涙拭く三日


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