水:俳句王国見ました。砂太先生 すごい! 素敵な句です。テレビ映りも良い!最高!!)
●声高くぶつけ合ふ雪君がいい=満癒姫
◎十○君△葱、久、夏=8点
(十:気持ちのいい青春句。好きな子を狙う雪は真っ白、恋は盲目。下五の「君がいい」という意外な措辞が新鮮。 君:”君がいい”がいい! 葱:「君がいい」がいい、俳句に必要な「断定」の、新鮮な遣いかた。 久:なかなかの日活青春もの、頂きました。 夏:「君がいい」は微笑ましい。)
●ユーミンの声の真つ直ぐ冬帽子=雪絵
◎葱○ま△入、資、砂=8点
(葱:「冬帽子」がぴったりとはまった感じ、苗場も想い起こします。 ま:私も大好きで今も聴きますので、まつすぐが実感として伝わってきました。 資:春よ,来いという声ですね。)
●約束は奈良で某日春隣=水音
◎白○五△十、夏=7点
(五:早春の奈良でのデート!でも、某日というから空想のように感じます。でも、願いは通じる。 十:意味深な句。池田澄子さんの「本当は逢いたし拝復蝉しぐれ」のリズムを髣髴させる。 夏:”奈良”が良いな。春が待遠しいですね!)
●金の歯朶ひと葉纏ひぬ黒漆器=君不去
○久、百△二、ラ=6点
(久:普通は平板にしか見えないのに「纏ふ」と言う発想が新鮮。 百:目に浮かぶ当たり前のものですが、「纏う」で詩になる。 ラ:金と黒の、色の対比が鮮明です。)
●じくじくと心を濡らす寒の雨=白髪鴨
◎喋○満△香=6点
(香:寒いいやな雨の感じがよく出ています。)
●身長差四十センチ日脚伸ぶ=五六二三斎
◎資○雪△水=6点
(資:成人の日のばあちゃんと孫娘のツーショット。 雪:何と言っていいか解らないおもしろさ!)
●転轍のカンテラ初電見送りぬ=久郎兎
○香、資△夏、君=6点
(香:香:転轍なんて、専門家しか知らない言葉ですね。 夏:線路のポイントが凍らぬよう点されたカンテラか。見守られている安心感があり、良い一年となる予感も。)
●遠富士やダイヤモンドのひかり冴ゆ=資料官
◎入、メ=6点
●ぴんと張る織機の糸や寒椿=雪絵
◎香△二、紅、ま=6点
(香:香:寒椿がびったり。 紅:着物大好き人間ですので、とても惹かれました。 ま:冷たく澄んだ空気感が伝わります、冴え冴えと咲く寒椿がぴったりです。)
●雪ん子の冬といふ字で歩みけり=十志夫
○二、夏、喋=6点
(夏:面白い!確かに雪ん子の姿に見えます! 葱:☆ 「二の字二の字の下駄のあと」を連想しました。)
●玄奘の辿りし道や初暦 =紅椿
△二、水、秋、資、砂=5点
(秋:ロマンですね。 資:思わず平山郁夫の絵を想像した。)
●代筆の母は元気と寒見舞=資料官
○久、入△メ=5点
(久:父親が亡くなって間もない遠方の兄弟姉妹への葉書でしょうか。中の句は平凡ながら、この位置でないと、と思いますね。)
●ドーランを落としてすする夜鳴き蕎麦=阿Q
◎秋△君、白=5点
(秋:役者の素顔に戻る瞬間ですね。彼の表情は明なのか暗なのか、色んな空想をしてしまいました。)
●どんど火へ炙りの竹の環となりぬ=夏海
◎阿○十=5点
(阿:観察眼のおもしろさ。 十:樽の箍(たが)なのか、「環となりぬ」がリアル。)
●いとせめて茄子の夢など二日かな=砂太
◎五△満=4点
(五:古語をこんなにうまく使うとはいとおかし(^^)小さき願いは叶ったのでしょうか?)
●おいそれと近付けぬ地や冬満月=君不去
○香、白=4点
(香:福島のことでしょうか?故郷なのかもしれないですね。)
●カメラ手の鉄男と小鉄四温の日=スライトリ・マッド
○紅△ま、香=4点
(紅:最後まで◎にしようか迷いました。中七がとても好きです。季語が説明になってしまったのが残念、もっと良い季語があったのでは? ま:いかにも温かい風景で、おもわず微笑みました。 香:最近は親子でカメラを構える姿、四温の日がいいですね。)
●寒椿二項展開紅乱る=白髪鴨
◎満△百=4点
(百:「二項展開」ねえ。)
●初神籤末吉とある笑顔かな=砂太
◎君△葱=4点
(君:お正月らしく、また滑稽味もあって。 葱:めでたさが「中ぐらい」なのが俳句かも。)
●また一人追い越されても背に冬日=香久夜
○メ△喋、秋=4点
(秋:お日様は暖かい。)
●街灯のそこだけ白し蒼き雪=秋波
○阿△百=3点
(阿:情景がきれい。 百:夜になると雪が青くなるんですよね。)
●ガンダムに変身したし冬の蝶=水音
○ス△久=3点
(ス:ガンダムになれたら怖いものなしですもの。 久:戦隊ものにたとえるのも興がありますね。参考になりました。 葱:☆新しい表現への挑戦を感じます。)
●五指の見ゆ手袋憩ふ囲炉裏端=久郎兎
○砂△満=3点
●さきを染め筑波の耳や冬夕焼=入鈴
△喋、君、メ=3点
●潮風とお汁粉鍋と寒稽古=夏海
○秋△二=3点
(秋:寒いけど温かい。そこに集まる人々の交々の顔まで浮かんで来そうです。)
●大吉は誡めピンクの初神籤=資料官
○秋△二=3点
(秋:おみくじなんて当たるわけないと思いながら、やっぱり気になるんですよね。)
●手袋の祈るかたちに置かれをり=ラスカル
○二△紅=3点
(紅:「祈るかたち」はよく見かけます。でも、手袋をもってこられて成功されたと思います。)
●明けましておめでとうさて寒き朝=君不去
△葱、久=2点
(葱:「明けましておめでとうございます」の挨拶のあとは「それにしても今日も寒いですねえ〜」の御挨拶。新年とはいえ、日常もまた生活のうちにある。 久:頓智のきいた、言葉が流れるような口語調、頂きました。)
●熱燗の酔えぬ肴や寒の月=メゴチ
○白=2点
●小春日のぷかりぷかりと雲の汽車=喋九厘
△阿、入=2点
(阿:汽車が好きなんですねえ。)
●水仙によく似合ひたる雪降りぬ=白髪鴨
○葱=2点
(葱:「水仙の香やこぼれても雪の上 千代女」なんて句もありますね、雪と水仙の取り合わせは類想も多いだろうけど「、似合う」が「富士と月見草」みたいでなんだかすごく惹かれました。)
●疎開地は今は被災地雪の声=葱男
△二、五=2点
(五:戦時中に東北は疎開地としてお世話になった。それが今は被災地。季語にやや問題あるかも。もっと復興を感じさせる季語はないものか?)
●冬木立朝日迎える凛として=秋波
○満=2点
●冬薔薇花束にしてライブ待つ=雪絵
○水=2点
(冬薔薇は厳寒の中にあるものだとばかり思っていた。)
●冬萌えの土の畦にも神の道=喋九厘
△阿、入=2点
(阿:情景がきれい。)
●桃色のいろとりどりを初荷とす=葱男
△ス、白=2点
(ス:春色の初荷、明るさがあっていいですね。)
●リヤカーに冷凍まぐろ雪催=ラスカル
○百=2点
(百:「雪催」がいい。)
●忘れれん優しい君の雪兎=満癒姫
○君=2点
(満:『忘れれん』は徳島弁で『忘れられない」という意味です。)
●寒ざらし人生模様一区切り=五六二三斎
△百=1点
(百:還暦で誰もが初心に返る。)
32●超新星日本にふれば細雪=水音
△満=1点
●何事もなきかの賀状いただけり=香久夜
△砂=1点
●冬の薔薇造花のやうに咲いてをり=メゴチ
△ラ=1点
(ラ:確かに。造花のように見える時があります。)
●をみなごの梯子の技も出初式=夏海
△雪=1点
(雪:当世、女の子が元気!)
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