博多・西公園句会=葱男   

 ゴールデンウィークも明けたの5月7日、絶好の初夏の青空の下、「丘ふみ・博多組」を中心に、雪絵さんの「NHK俳句」のお友達もふたり加え、大濠公園から西公園一帯を吟行、その後、昼食をはさんで「光雲(てるも)神社」の境内にある「舞鶴(ぶかく)館」にて句会が開かれました。

参加者は85才になられた砂太先生以下、雪絵、五六二三斎、久郎兎、葱男、「丘ふみ」OBの阿Qさん(中西和久氏)、そして、雪絵さんのお友達の二島圭さんと若津屋桐さんの8名。
二次会の「鳥すけ」には喋九厘さんも参加して、久しぶりに博多の焼き鳥屋の本格的な「豚バラ」とあてのキャベツを堪能しました。



大濠公園 西公園

砂太先生 舞鶴館・句会

 

光雲神社 石段



5点句
●赤を着て青葉若葉の友となる  砂太(◎桐、圭○葱)
「赤」と新緑の「緑」の対比があざやか! 先生の話によると、玄界灘を見渡せる丘の上の公園で見かけた妙齢の美人だということです。^^;

4点句
●十薬や覚悟の齢ひ百歳(ひゃく)までも  圭(◎葱、久)
「覚悟」が効いていますね、季語もピッタリ! 砂太先生からのご指摘では、「百歳」と書いて「ひゃく」と読ませるのはやや無理がある、ということでした。

●憧れに似て初夏の飛行雲  砂太(◎阿〇雪、久)


3点句
●ふるさとの松原遠く卯波立つ  久郎兎(◎五○葱)
童謡の一節を上手く一句に取り込んで、リズムの良い句だと思いました。砂太先生によれば、もし俳句的に形をととのえるなら「松原遠し」でも可。

●鳶の笛上がれば下がる青葉風  雪絵(○阿、久、五)
やや説明的だという感想も。

2点句
●自転車は押して行くなりソーダ水  砂太(○桐、圭)
披講のあと、ご自分で「自転車は押して行こうよ〜」に推敲されました。選者のおふたりからは「ソーダ水」の季語が良いとの感想でした。それにしても圭さんと桐さんの選は砂太先生に集まります。さすがに岡部六弥太主宰「円」の地元、先生は「光円」の重鎮として有名人だそうです。

●黒光りしたる清和の博多湾  五六二三斎(◎砂)
清和が「令和」を想起させて元年の挨拶句にもなっている、とのことでした。

●狛犬の吼えて令和の新樹光  圭(〇桐、雪)
「吼ゆる令和や」と切るほうが良いとの意見も。

●終りまで聞けよと夏の鳶の笛  砂太(○葱、圭)
鳴き残る鳶の声がすがすがしい。

●怪優のオーラを消せるあいの風  葱男(◎雪)

●老鶯や香椿(チャンチン)の黄日を透かす  桐(○砂、圭)
「黄」より「紅」と音数をととのえたほうがいいかも、との意見あり。

●人影に猫の俊敏木下闇  雪絵(○砂、桐)

●玄界灘寄り添ふ島や夏はじめ  圭(○阿、兎)

●如水又シメオン名乗り聖五月  桐(○砂、圭)
黒田 官兵衛あるいは剃髪後の号をとった黒田 如水(くろだ じょすい)戦国の三英傑に重用され筑前国福岡藩祖となる。キリシタン大名でもあった。

●夏空を突いて太兵衛の誉れ槍  圭(○砂、桐)
母里 友信(もり とものぶ)は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての武将。黒田氏の家臣。通称は太兵衛(たへえ)。 槍術に優れた剛力の勇将として知られ、栗山利安と共に黒田軍の先手両翼の大将を務めた。黒田二十四騎の中でも特に重用された黒田八虎の一人である。また、「黒田節」に謡われる名槍「日本号」を福島正則から呑み獲った逸話でも知られる。

1点句
●拝殿に家紋の藤や新樹光  桐(○五)

●楠若葉触るるばかりに日本号  五六二三斎(○桐)
母里太兵衛の槍の銘

●手に取れる展望台の樟若葉  雪絵(○五)
「手に取らん」ではどうか、との意見も。

●花は葉に国臣像の眼燃ゆ  圭(○五)

●近寄れば花たちばなに羽の音  雪絵(○五)

●鳥鳴ける賽銭箱や夏来る  五六二三斎(○阿)
この鳥とは光雲神社の賽銭箱の天井に描かれている二羽の鶴のことで、お金を入れると鶴が鳴くようになっている。

●勢い水流れ流れの舁きくらべ  阿Q(○葱)

●そつぽ向く狛の謂れや新樹光  雪絵(○久)

●大濠のさざ波ほどの初夏の風  葱男(○阿)


本当に気持ちの良い五月の吟行でしたが、豈図るらんや、初夏の甘い風にやられたのか、句会が始まると同時に砂太先生がくしゃみし始めて、それが一向に治まる気配がない。ついに句会終了まで止まらぬくしゃみに業を煮やして、先生は大事をとって二次会欠席でご自宅にお帰りになることに、、、。句会というよりは先生と一献傾けるために企画したこの博多行であったが、これでまた振り出しに戻ってしまった。
これはまた、近い将来、「丘ふみ」が存続しているうちに出直ししなくてはならないだろう。


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