*「地面下句会」 in ちめんかのや
 
参加者
美遥、佳世子、めだか、十志夫、白馬、ぼくる、風牙、葱男、ラスカル(欠席投句)



■5点句=◎佳◯十、め、ぼ
冬瓜をブルースを弾く時の顔  風牙
(上五の確信犯の「を」の遣いかたに熱のこもった意見交換がされました。「や」、「と」などはどうなのか? 話し合いの末に作者と佳世子さんの説得力のある意見により、推敲なし、このままが良し、ということになりました。

■4点句=◎美、◯白、葱
風の色老浮浪者の耳にピアス  風牙
(これも季語「風の色」に対して多数の意見交換がなされましたが、そのまま。)

■3点句
あの頃といふはいつごろ秋桜  ラスカル
◎葱◯白

木犀のかをり相撲部屋よりジャズ  十志夫
◯風、美、ぼ

小鳥に餌国勢調査に職業欄  佳世子
(「に」の重なりは避けて「国勢調査の〜」に推敲する方が良いという意見が多いようでした。)

銀匙に掬へるほどの秋思かな  ラスカル
◎ぼ◯美 (最後の「かな」は少し重いのでは? いっそ「です」ぐらいの口語にしても句の本意に添うのでは? という意見も。)

等分に悲喜を分かつや曼珠沙華  葱男
◎白◯美

■2点句 人間は侵入禁止と村冷まじ  佳世子
◯ぼ、葱

名月や雲間に動かぬ空のあり  白馬
◯十、葱 (中が八音なので「名月の雲間動かぬ空のあり」に推敲。)

秋暮れて法に逸れたるやうな道  佳世子
◎め (深読みはせず、実景句として読みたい、という意見が多かったです。)

コスモスや泣く子しやべる子なつかぬ子  ぼくる
◯め、佳

テロリスト錦秋の保護色の中  十志夫
◯風、葱 (喧々諤々の意見交換をもたらしてくれた句です。)

鵙鳴くや睡蓮鉢にビニル傘  めだか
◎風

■1点句
弦月や兎も臼も真っ二つ  白馬
◯美

逆上がり今日もできぬ子鰯雲  ぼくる
◯め

背凭れに残る人型そぞろ寒  十志夫
◯佳

爽やかに目薬高きより注しぬ  めだか
◯風 (風牙より、「注しつ」として現在進行形にしたらもっと良いのでは、と意見も。)

蔦の壁乾きに乾き萩の風  美遥
◯風

垂直に茶柱の立つ野分あと  ラスカル
◯十

小さき秋くるむ谷中のモナカかな  葱男
◯め

枝豆や巨乳背にして安保とか  風牙
◯白

精霊の色なき風を誘ひ出す  ラスカル
◯白

よろこびに傘の銀河のひらくとき  めだか
◯佳

少年駆け少女笑へり蕎麦の花  ぼくる
◯十

以上です。
みなさん、とても楽しい句会をありがとう?? (^○^)


■ 葱々集〈back number〉
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