*B部門入選作発表*

兼題「俳」「川」*全40投句(入選33句)

【特選】

一席
●赤鰈俳趣は真子の味に似て=香久夜


◎葱、夏、君○男、水△久、雪、百=16点
(葱:なるほど、俳味とは鰈の真子の味にも似ているのね、今が旬ですね、納得! 夏:俳趣も真子も美味しそう!! 君:俳趣が味覚と結び付けられてて、な〜るほど♪ 男:なんとなく真子の味が。 水:真子に例えたところが面白いけど、これは無季? 百:んーん、どういうことだろう。)

二席
●花筏友禅となる川明かり=水音


◎五、前、資○雪△香、喋、メ=14点
(五:蓮池句がこけたので棚ボタの天位句。綺麗すぎるがよい句。 資:もしかして浅野川ではないかと思って・・・・・)

三席
●俳諧の花咲かば酒散りて酒=夏海


○香、前、雪、百、メ△五、喋、資=13点
(百:雪で、月で・・。 五:俳を詠むのはたいへん。花咲かおじさんに乾杯。 資:結局お酒。同感。 葱:全く同感です。)

三席
●俳聖の残せし恋句けまん草=スライトリ・マッド


◎雪、砂○水△夏、五、二、資、君=13点
(水:けまん草は一つ一つの花が可愛いい。 夏:恋句とけまん草、ピッタリ。 五:どんな恋句か興味あり。季語のけまん草がよい。 資:鯛釣草。なんとなくハートの形している。)

三席
●花惜しむ俳句手帖は閉ぢたまま=五六二三斎


◎水○葱、久、百△夏、前、雪、砂=13点
(水:「閉ぢたまま」ってところが花の時期を言い表してる。 葱:電子辞書全盛の時代に「俳句手帖」はいい感じ。 百:あとで開いたんだ。 夏:私もこういう状況が多くて・・・共感。)


【入選】

●滑っても俳趣を探る穀雨かな=香久夜
◎喋、百○メ△水、君=10点
(百:面白い。転んでもただでは起きない。 水:滑るが二重の意味?お見事。)

●川の辺の捨てられし町蔦若葉=君不去
○夏、五△香、男、水、資=8点
(夏:廃村と、生命力溢れる蔦若葉のコントラストがよい。 五:夕張のことを思い出しついつい。もしかしたら、川辺川、熊本のダム建設からみか?いずれにせよ、役人のやりたい放題許すまじ。 香:「捨てられし」が気になりました。忘れられの意味で表現できれば…と。 葱:北京五輪を前に、中国でも多くの町が壊され消えつつあると聞きます。 男:今や風情がなくなりました。)

●嫁ご舟上る川の辺かぎろへり=夏海
○喋、資、砂△久、ス=8点
(ス:お嫁さんには、お天気よすぎだと、大変そうですね。)

●川の瀬のひとつところに残る鴨=雪絵
◎香○君△水、砂=7点

●春霖や筑後平野に大河あり=砂太
○久、資、君△雪=7点

●稚魚遊ぶ春の小川にそっと裸足=喋九厘
◎男△久、澄、二=6点
(男:そっと出す足に優しさが。 葱:「裸足」が夏の季語なのでやはり句としては気になりました。下六の破調はおもしろい。)

●俳壇に汀子と兜太目借時=水音
○夏、砂△葱、ス=6点
(夏:「目借時」との取り合わせ、上手いなあ。 葱:目借時、妻狩り時とも。両極端の汀子と兜太ですが、喧嘩するほど仲が良いのかも。 ス:大汀子はんもいいけれど、私は兜太派かしらん?)

●富士川に赤い絨毯桜えび=資料官
◎澄△香、久、メ=6点
(香:きれいな風景が目に浮かびます。)

●千億の御霊誘(いざな)ふ桜川=五六二三斎
○前、ス△澄=5点
(ス:花びらを亡くなられた人たちに見立てたのか?)

●川澄みて深きを知りぬ暮の春=雪絵
○澄△葱、百=4点
(葱:「川澄む」のが「暮の春」なのかイメージの中では微妙ですが、素直な写生句と捉え、佳句としました。 百:なんか意味がありそうな、なさそうな。)

●春尽くや俳に委ねし泣き笑ひ=雪絵
◎メ△前=4点

●春北斗ひつそり流る地下の川=スライトリ・マッド
○五△夏、砂=4点
(夏:地下の川と「春北斗」が良い! 五:自分も地下の川を詠もうとしてたのでついつい、「都心へと塞がれしまま春の川」。)

●俳優の声の揺らぎや残る鴨=水音
○ス△前=3点
(ス:誰の声でしょう?)

●バガボンドコレデイイノダ「俳」ナノダ=葱男
◎ス=3点
(葱:宗匠、ごめんなさい、せめて「vagabondコレデイイノダ『俳』ナノダ」にすれば良かったかな? だめか! ス:天才バカボンノファンナノダ。 百:これもおもしろいくて引っかかってました。)

●春闌けて俳優の間の親譲り=夏海
○葱△ス=3点
(葱:宇野重吉と寺尾聡を思い起こしました。寺尾聡はいい役者さんになりましたね。 ス:やっぱり似るのでしょうかね?!)

●見送りしのち川柳みどりなす=葱男
◎久=3点
(久:何を見送ったのか、気になるところ。)

●隅田川行き交う船のかげろへり=資料官
○男=2点
(男:かげろへりが良かったです。)

●夏はじめ俳句の猫もへたりぎみ=葱男
○香=2点
(香:気持ちわかる〜。)

●葉桜に川柳フフッと流さるる=香久夜
△澄、喋=2点

●孫の顔川の字添い寝今昔=メゴチ
○砂=2点

●見つめ居る俳の一文字永き日や=君不去
○喋=2点

●春の日の川の流れやわが人生=男剣士
○澄=2点
(資:美空ひばりの歌の様。)

●句は鞭と一心行の花に佇つ=砂太
△百=1点
(百:鞭とまでは思わないけど。)

●とふとふと川面面映かとふとふと=メゴチ
△君=1点
(君:きれいな回文ですね。 葱:チャレンジ精神は大いに買いますが、意味がいまいち分かりにくいなあ。)

●俳書やらめくるページに薫る風=久郎兎
△メ=1点

●俳人で俳優のひと春の雲=スライトリ・マッド
△葱=1点
(葱:NHKの大河ドラマに誰か出てます?)

●蓮池を低きへ辿る川の性 =久郎兎
△五=1点
(五:本当なら天位句。蓮池は7月の季語。季をはずしているので降格。)

●英彦山の川岸清むる白きシャガ=喋九厘
△男=1点
(男:澄んだ川に合いますね。)

●都忘れダム湖に注ぐ小(ち)さき川=五六二三斎
△男=1点
(男:やがて大きな力に。)


B部門入選作

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