*B部門入選作発表*

兼題「」・「」*全42投句(入選33句)

【特選】

一席
●朝寒や松葉箒のクレシェンド=五六二三斎


◎メ○里、木、葱、資、香△夏、ス=15点
(メ:きれいな句です。 木:よく解らないけど、きれいな調べ。 葱:早い朝は音も澄んで聞こえるやう。 夏:「クレシェンド」なるほど、です。 ス:クレシェンドに反応。俳句部もコーラス部にも所属。)

一席
●よめしゅうとやみのさいらのひとりごと=五六二三斎


◎百○夏、前、二、砂、ス△資、君=15点
(百:こういう暗いの好きです。「さいら」ってさんまのことなんですね。 夏:モチーフが面白い。秋刀魚のほろ苦さにも通じるかも。 ス:暗そうでいてユーモアも感じられ、いいです。 葱:面白いけど、意味が分かりまっしぇん。)

三席
●友と酌む銀のさいらの背に乗りて=葱男


◎五、ス○入△木、資、喋、前、砂=13点
(五:男らしい句!この路線は、あの方か?結果が楽しみ! ス:イメージの楽しさ!私も乗ってみたいな。)


【入選】

●朝寒や比叡にあひに走り出す=葱男 
◎水○君△五、資、喋、入、二、砂=11点
(水:事前に句を見ちゃったので迷ったけど、やっぱりこれが◎。 五:毎日、マラソンして鍛えておられる部長に△!)

●あいらぶゆ煙る秋刀魚と野良の猫=喋九厘
◎香、砂○資、メ=10点
(メ:あいらぶゆがいいですね。)

●トロ箱の秋刀魚目力(めぢから)挑みくる=夏海
◎木、君△資、二=8点

●黙々と秋刀魚の骨や真一文字=入鈴
◎資○喋△木、水、百=8点
(水:すーっと気持ちよく真一文字ですもんね。 百:その着眼点。)

●デパ地下へをとこの使ひ秋刀魚買ふ=資料官 
◎前○水△葱、入=7点
(前:シティライフというか都会的な感じがします。 水:この情景、以前メールにあったような。。。 葱:何故か中年男と秋刀魚はよく合いますね。)

●秋寒の赤福本店奥座敷=資料官
◎夏△二、君、ス=6点
(夏:一読で伊勢へ意識がジャンプしました。さりげなくて上手いなぁ。 ス:熱いお茶に赤福でほんわかしましょかね。)

●朝寒や別嬪猫の髭白し=入鈴
○水、百△喋、香=6点
(水:寒い朝、猫の髭に改めて気が付くんでしょうね。 百:猫に惹かれて。)

●坂の上苔剥がす女さいらさいら=スライトリ・マッド
◎喋、二=6点
(葱:これがいっちょん意味の分からんけん、おもしろかばってん。)

●肌寒のブランコ音なく夜を待つ=香久夜
○男、二、百=6点
(男:遊ぶ子ども達も少なくなり、所在無さか。 百:ブランコの鉄の鎖はいかにも冷たそう。)

●ぶつ切りの秋刀魚の腹や大き洞=君不去
○木、葱、五=6点
(木:発想が面白い。 葱:昔はよく秋刀魚の缶詰を食べたなあ〜。 五:秋刀魚句では、秋刀魚自体に目を向けると句にならないように思っていましたが、これは成功の句ですね。) 

●朝寒や電話の声のやはらかき=水音
○入、君△夏=5点
(夏:繊細な感性。)

●月光や秋桜透けるそぞろ寒=喋九厘
◎入△木、メ=5点
(メ:満月の澄んだ夜が目に浮かびます。)

●染付けの湯呑み手挟むそぞろ寒=君不去
○喋、ス△里=5点
(ス:茶器を選んでるのか?飲んでるとこ?やっぱ土ものにはぬくみがあるよね!)

●町家にて辻が花愛で夜寒なり=香久夜
○里、五△前=5点
(五:京都の夜は寒そうですね。すきま風も冷たそう。ただ、心はあったかいかな?)

●今は二尾焼けば間に合ふ秋刀魚かな=水音
△葱、香、砂、百=4点
(葱:刺身用でも一匹百円、これを焼いて喰う贅沢! 百:うちもそうです。)

●独り身の気ままもわびし寒の朝=ひら百合
△男、メ、前、君=4点
(男:独り身がだんだん辛くなる季節です。わかります。 メ:独りで目覚める朝はちと寂しい。)

●熱燗や秋刀魚喰らひて秋を知る=前鰤
◎男=3点
(男:喰らうの豪快さが、酒好きにはたまりません。)

●窓外にトリラ遅れしそぞろ寒=入鈴
○前△里=3点
(葱:トリラって何?)

●夕暮れの風土間の母秋刀魚焼く=五六二三斎
○砂△水=3点
(水:昭和の風景が蘇ります。)

●夜寒の心地よき風千鳥足=メゴチ
○男△葱、=3点
(男:楽しい酒を飲んだのでしょう。火照った身体には良いものです。 葱:経験有り! )

●秋寒に花芽抱ける山つつじ=夏海
△メ、香=2点
(メ:今年も紅葉狩りに行けなかった。)

●朝寒や景色も凛と張りつめて=木陰
○メ=2点
(メ:ひんやり感が伝わって来ます。)

●合格の通知待つ夜やそぞろ寒=水音
○夏=2点
(夏:そわそわ、おろおろ、よく判ります!)

●要検査告げられ今日の夜寒かな=君不去
△水、入=2点
(水:ひしひしと寒さが伝わってくる。)

●朝寒や駅への道も足早に=メゴチ
△男=1点
(男:汗した通勤には苦労しました。)

●哀しきは食せぬ秋刀魚詠む句かな=ひら百合
△夏=1点
(夏:ツブヤキの句が面白い。)

●秋刀魚焼く夫が柚子をもいで来る=木陰
△香=1点

●下町に秋刀魚の煙家路かな=メゴチ
△男=1点
(男:見かけなくなった光景ですね。)

●初寒やシャワー温度を1℃上げ=前鰤
△百=1点
(百:確かに、同感。 葱:ですね。)

●豊漁の銀刀踊るさんまかな=木陰
△ス=1点
(ス:そうそう、秋刀魚が跳ねて、刀が踊ってる感じだね。)

●紅葉狩り折っていいのか迷いつつ=男剣士
△里=1点
(葱:これって先月の兼題とちゃう?)


B部門入選作

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