●この綺麗で色っぽいおねえさんたちがソレントのミュージカル歌劇団[TEATRO・TASSO] の団員さん達です。 勿論、シニョーレもギター、マンドリン、バイオリンなどを演奏し唄います。 踊りが得意な娘、オペラ歌手より上手いんじゃないかというようなソプラノの女性など総勢12名ぐらいで、ショーを公演します。 同じ名前のりっぱな劇場には素敵なバルコニーがあり、公演が始るまでのひとときをスプマンテやヴィーノを飲みながら過ごします。夜がやっと更けて、ソレントの海から気持ちのいい風が吹きます。 |
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●ミュージカルは一幕四場、「漁師達」「市場」「恋」「祭り」からなっています。 その中で有名な「オー・ソレ・ミーヨ」「サンタ・ルチア」「帰れソレントへ」等のカンツォーネが唄われます。 若者は働いて、買い物をして、恋をして、お祭りをするわけです。 そして老人達は教会の前の椅子に日がな一日座って、カードをしたり、お喋りしたり。 おじいさん、おばあさんが町に出てきて、楽しそうに集う姿はとても素敵です。 |
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*窓の外ヴィ−ノに死せり五月尽 ●綺麗なおねえさんの切ないソプラノの歌声が、生きとし生けるものみなに響き渡ります。 人間だけではなく、羊や檸檬の木や海や山にも。 その声を聞きながら、赤ワインを飲みながら、眠るように死ねたらいいな、なんて。 ソレントのおみやげで欠かせないものといえば、もうひとつレモンチェッロ。 甘〜くてちょっぴり酸っぱいお酒です。サポーネ(石鹸)もこの町では檸檬の香り。 どこまでも甘く切ない、ソレントの夜。 |