![]() | *ボナセラを橄欖に告ぐ鐘の韻 ●聖フランチェスコ教会。 映画「ブラザーサン・シスタームーン」でも知られる聖職者フランチェスコと、彼を慕ひ、修道女となったキアーラの生まれ育った町。 丘の上、ロッカ・マジョーレ(大要塞)から眺めると、サン・フランチェスコ教会とサンタ・キアーラ教会 はちょうどお互いに向かい合って建っている事が分ります。 それだけを考えてもアッシジの人達の優しさがどれだけ深いものかよく理解できます。 |
●この愛らしい修道士や修道女の人形はほんとに面白い。 ずるくって、のんべえで、なまけもので、エッチで、遊ぶ事が大好きで、それでいてとっても可愛い。神はすべてを赦してくれる。 プィリッポ・リッピという画家は聖職にありながら修道女ルクレツィア・ブーティと駆け落ち(フィリッポ48才頃、ルクレツィア21才頃)をして、そのあげくに、生まれた二人の子供達と彼女をモデルに描いたのが、世にも有名なウフッツィー美術館の「聖母子像」です。 | ![]() |
![]() | ● アッシジには世界中から熱心なクリスチャンが訪れます。 かのリッピのマドンナの板絵こそが今、アッシジで一番人気のおみやげ品になっているのが面白い。 町には謙虚さと気品と優しさが、そして清浄で敬虔な空気が漂っています。 人々は思いやりにあふれ、温かく、笑顔がたえません。夕餉をすぎるころ、旅の宿泊所も兼ねている修道院からは、尼さんがみずからギターを弾いて、客達とともに賛美歌を謳う声が聞こえてきます。 あまり、お土産を買わない私ですが、このリッピのマドンナと、バローロのグラッパだけは日本に持って帰りました。これって、結局、酒と女ってこと? あ〜、ほんとに赦したまえ〜! |