Perugia

アリデベルチ、イタリア! でもいつか、きっと還るよ!
 ペルージャ ● 日本人ならペルージャと言えば中田ヒデだろう。私も実は高校時代サッカーをやっていた事があるので、彼の存在はとても大きいし、もし私に子供がいれば、わが子ぐらいの年令であるだろうこの若者を、大変尊敬している。
が、しかし、ペルージャはそんな日本の喧噪を全く意に介さないような、静かで美しい丘陵の町だ。
フィレンツエよりもローマよりも芸術的な、素敵な町なのである。
● これが州の官庁の歴史的建造物の地下に広がっている洞窟美術館である。
ここからさらに丘の稜線の下をくぐるように地下エスカレーターが延々と下ってゆくのである。
そこで個展を開いていたPIER LUIGI TINTORIという画家は、彼の絵をとても気に入って画集を購入しようと値段を聞いた私に、「いいよ、もってきなよ、こんなもんでいいんだったらあげるよ」みたいな感じでポンとその本をプレゼントしてくれたのである。
その時の彼の笑顔に、私は本物の芸術家の、純粋な魂を深く感じたのである。
 人形店
 ポンテ・ヴエッキオ ● ペルージャでの宿"HOTEL FORTUNA"。
世界中で、それこそ色んなホテルに泊まったけれど、このホテルも、好みという点では一番好きな部類に入ると思います。
屋根裏の空間をうまく使い、白壁の天井には雲と羽ばたく鳩の絵が描かれている。
時を告げる教会の鐘の音が、町の通りを渡って響いてくる。疲れた人も夢見る人も安らかな眠りにつけるように。