●『めくらの猫』 作詞 作曲 中島雅幸 めくらの猫が心の隅に 蹲って私の傷口舐めている 青い青い夕暮れには どうしてあんなに 悲しい声で啼くのだろう 思い出が空から降る夜に めくらの猫は泪を流す 路地裏を歩き出す お前の瞳の中に 錆び付いた自転車が 見えますか
●『何処かで誰かが呼んでるぜ』 作詞 中島雅幸 作曲 近藤 潔 何処かで誰かが呼んでるぜ 今宵も店の吹きだまり 風に泣いてる女がひとり 俺が行かなきゃ誰が行く 底冷えしてるようなその冷たいからだ かかえて一緒に泣いてやる 何かがはじける路地裏の お前と俺とのしのび逢い いったい何処から流れて来たの 誰も知らない明日の行方は 遠吠えしてるようなその悲しい声 聞かせておくれよ今夜だけ 黒いアノラックに身をつつみ 今日はひとりで風の中 本を積み込み 自転車に乗り 向かうは一路古本屋 お前の新しいその旅立ちに 少しのお金を持たせたい 『中島雅幸・全言語』へ戻る